

大人・子どもに限らず、強い想いを持って物事に取り組むことが重要だと考えています。
漢字では「河鹿蛙」と表現されるように、かじか蛙の鳴き声は鹿の声のように美しいものです。
私の住む鳥取県三朝町にはかじか蛙の像があったり、三朝温泉を舞台にした映画「三朝小唄」の中でもかじか蛙について唄う箇所があったりと、ごく身近な存在だと思ってきました。
しかし、かじか蛙はもとより「かじか蛙を守ることは水や自然を保護することにつながる」ということを多くの人がご存知ありません。
そこで私が会長を務める三朝温泉かじか蛙保存研究会では、先にご紹介した「カジカ蛙の親子」という物語を通し、大人だけでなく子どもにも水や自然の尊さを伝えてきました。
毎年夏に「かじかの声を聞く夕べ」を開催。地元民や観光客の方と一緒になってかじか蛙の美しい音色に耳を傾けながら、自然環境を考える取り組みを行っています。
子どもたちに「カジカ蛙の親子」の物語を聞かせると、目をキラキラさせながら「私にも自然を守るために何か出来ることはないかな?」と積極的に話しかけてきてくれます。そんな時私は、「自分の出来ることを自分の出来る範囲でやってみて」と伝えます。
大人からしてみれば、子どもができることはほんの小さなことかもしれません。しかし、それらを合わせたら大きな力になる。私は大人・子どもに限らず、強い想いを持って物事に取り組むことが重要だと考えています。
これら以外にも米子市出身の作曲家、村尾義晴氏に曲を付けてもらい「かじかのうた」「私のブナの実」という歌を作りました。また、毎年10月の第1日曜日に水源確保のための植林活動を行っており、老若男女問わず多くの方々にご参加頂いております。
こういった長年の活動を評価して頂き、平成22年度水資源功労者として国土交通大臣より表彰を受けました。
しかし賞を頂いたことは、一種のスタートでしかありません。
この賞をきっかけとし、今まで以上に地域の自然や水環境を考えていきたいと思っています。